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れんあい  

 サンタさんからの贈り物 ■
なおくんとバイバイしてから1週間後がクリスマスだった。
クリスマスだというのに 私は内定をもらった会社の面談が入ってた。
面談の内容は勤務地の決定とその後のスケジュールなど。
面談の場所は難波。なおくんの職場にものすごく近い。

迷惑かもしれないけど クリスマスだから・・・・。
顔を見れるだけでもいいから プレゼントを渡しになおくんの職場に行くことにした。
マサに協力を頼んだけど あんまり乗り気になってくれないのでひとりで頑張ると決心。


なおくんの職場に向かう前に面談。
ここで、名古屋本社勤務を告げられる。
大阪勤務の予定で採用されたはずの私には全然嬉しくなかった。
その後の人事の人の話も ほとんどが頭に入らなかった。


そんな感じでのっけからショックを受けたのに 頑張ってなおくんの職場へ。
クリスマスプレゼントは考えた末 マルボロ2コ。
お店に行く理由はマサとゆうちゃんに 無理矢理作ってもらった。

店の前に着いたけど 相変わらず入りにくい。
店内を覗いた拍子に なおくんの上司のおじさんと目が合ったので勢いで入る。
すぐにマサに作ってもらった なおくんのところに行く理由を実行。

『まーくん(マサ)は?』となおくんが聞くから。
「あぁ、今日は来られへんかも知らんけど明日行く予定あるから渡しといてって
言ってた〜」と言ってプレステのメモリーカードを渡す。
第一のなおくんのお店へ行く理由作戦終了。

その後、よいお知らせとして 名古屋勤務決定を教える。
なおくん・なおくんの上司・私の3人で話してたので ネタが尽きてしまう。

ここで、ゆうちゃんに作ってもらった理由を実行。
その名も交通法規を教えて作戦。
原付を乗り始めたゆうちゃんが たまに困るので聞いてきてと頼んでくれた
信号待ちの時のベストポジションはどこ?って話。


そんなネタもあっという間に終わってしまい・・・・。
上司のおじさんも何処かへ行ってしまったので 今だ!と思いプレゼントを渡す。

「無難やろ?」「後にも残らんし・・・・」「めっちゃ考えてんで!」そんな感じで渡した。
『別に後に残っても構わんのに・・・・』って言いながら受け取ってくれた。


お返しに何かあげるって マクドのバリューセットについてたカード数十枚を出して
きたけど断わった。(ゴミみたいなもんやし)
すると、ストラップに付けてたロボットをくれた。
前になおくんとびっくりドンキーに行った時 レジ横で売ってるのを見つけてなおくんが
衝動買いしてしまったもの。結構気に入ってたはずなのに。
で、私の携帯に取り付けてくれた。

ふと、なおくんの携帯を見ると新しいストラップが増えてた。
明らかにクリスマスのストラップ。USJのだった。
見付けてしまったけど見ないふりをした。


それから なおくんと雑談。
ほとんど私がクリスマスについてグチってた。
難波に来るまでにイチャイチャカップルをもういいってほどみたから。
で、私はこんなことばっかり呟いてた。


「私、今年はいい子ちゃうかったから サンタさん来へんねん。だから来年は
良い子にするねん。そしたら来年はサンタさんがいい人連れてきてくれるねん」


なおくんは笑って聞いていた。
あとは名古屋勤務決定の凹みトーク(苦笑)

16時過ぎになおくんの職場に到着して 1回マサから電話があった。
『そこでまったりしてろ』って。
その後18時にまたマサから電話。
『小一時間したら行くかもね〜』って。

で、マサが来て閉店まで3人で話してた。

閉店時間になってマサと2人店を出て 近くのたこやき屋さんへ。
ここでなおくんとはバイバイだと思ってたら メールが。
『どっか行くんちゃうかったん?』
マサが返事を打って なおくんも合流。
3人でたこやきと生中。

クリスマスの夜に なおくん・マサと3人でたこやき・生中って(苦笑)
私は何してるんやろ・・・・。
目の前には彼女持ちの男が2人。
なのに、二人とも私の初体験の相手で・・・・。
すごく微妙で複雑な気分だった。

途中でマサの兄ちゃんとその彼女が加わったりと色々あり23時過ぎにおひらき。

なおくんが奢ってくれた。
終バスには余裕で間に合わない時間 結構飲んでフラフラ。
とりあえず なおくんとバイバイして地下鉄に向かう。

するとメールが。



『帰るのしんどかったら家来ていいぞ。』って。



めちゃめちゃ嬉しかったけど すごく迷った。行ってもいいのかな?って。
迷ってる私にマサが聞いた。

『本音はどっちやねん?』

正直に「行きたい」と答える。するとマサは

『じゃあ行け。女はそういうわがままは許されるで。もっと利用したらいいねん。』
『名古屋に行ったら当分できひんし・・・・。』
『マキさんのことやって奴はかわいいの捕まえたって浮かれてるだけやぞ。』
『向こうはまだわからんって、先のことはわからんからなぁって言うてる。』

そう言って私の背中を後押ししてくれた。
もしかしたらなおくんが 家に泊まるか?って言ってくれるんじゃないかって
どこかで期待してて そうなってもいいように家に出る前にちゃっかりとお泊まりに
なってもいいような支度をしてきてるって事実が そういう期待がアリアリな自分が
嫌で・・・・ってことをマサに話した。

『キタナイなぁ』『やっぱりお前も女やなぁ』って言われた。
『お前は変なところで素直と違うで』とも言われた。

とにかく、マサが『クリスマスやし行け!』って言ってくれたおかげでお言葉に甘える
決心がついた。
そんなマサに感謝してるって伝えてから なおくんの家に向かった。


サンタさんが思わぬプレゼントをくれた。
そんな感じだった。

クリスマスに好きな人と一緒に過ごすってすごいステキなプレゼント。

0時過ぎには一緒にベッドに入って寝た。
おなかの肉を掴んで『ちょっと減ったな。頑張れ』って言ってくれた。
ギュッと抱きしめられたまま眠った。

寝入ってるのに 私が離れたらすぐに引き戻す 寒いって抱き寄せる。

そんな、なにげないことがすべて嬉しかった。
なおくんとバイバイしたばっかりなのに こういう状況になったってことですごく複雑な
気分になったけど・・・・。
素直に嬉しいと思った。やっぱり側にいたいと思った。

1年間良い子じゃなかった私にプレゼントをくれたサンタさんに心から感謝した。

 


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